ロシア株の魅力と注意点 - ロシア株情報局-Антенна-

ロシア株の魅力と注意点


ざっくりですが、ロシア株の魅力と注意点について語りたいと思います。
まずは、ロシア株の魅了からです。
2017年11月5日現在、モスクワ証券取引所には223の企業が上場しています。
ロシア株の特徴といえば、よく「石油産業と電力産業、航空産業と鉄鋼業が主力」と語られますが、他にも大きな特徴があります。
それは、元ソビエトの省庁および関連機関であった組織が、そのまま、あるいは、その血を受け継いで存在している、ということです。
もし、貴方が自由資産を多く所持しているのなら、その気になれば、ポートフォリオでソビエトを復活させることだって可能です。
この点は意外とあまり語られていませんが、一つの趣味としてロシア株を捉えるとき、大きな魅力になるでしょう。

投資という面で見ると、メジャーな石油や電力産業以外にも、堅調に成長し続ける見込みのある企業があります。
具体的な名を挙げれば「Mostotrest(建設業)」や「Novorossiyskiy morskoy torgovyi port(海運輸送サービス業)」などがあります。
これらの企業については、また後日、個別に紹介をしていきます。

ロシア経済全体として見ると、どうでしょうか?
原油価格に左右されるロシア経済ですが、この問題はロシア政府でも重く受け止められており、2015年9月22日には、これを改善していく必要があると予算会議で発表されています。
また、2017年6月2日には、オレシキン経済発展相が「40ドル以下の原油価格水準でも永遠に生き残る準備ができている」と語りました。
同年9月22日には、格付け会社フィッチは、ロシアに対する評価を「安定的」から「ポジティブ」へと引き上げ、続く9月26日に行われた世界経済フォーラムによるGlobal Competitiveness Report 2017-2018(世界競争力ランキング)では、ロシアは5ランク上昇し、38位を獲得しました。
同ランキングにおいて、1位はスイス、2位はアメリカ、9位は日本、インドは40位で、イタリアは43位でした。
外貨準備高も新興国トップクラスに到達しており、2017年10月12日時点では、$424.8Bとなっています。
これは、ロシアが高いバイタリティを築き続けていることを示しています。
大切な実質GDPについてですが、順調に成長を続けており、ウクライナ内戦による下落は2015年に底をつけ、2017年実質GDP成長率は、IMFの予測によると1.4%となっています。

ルーブル・円の為替レートを見てみましょう。

(楽天証券の、2017年11月5日現在のルーブル円情報です)
2008年には、おおよそ4.5前後を基軸としていました。
それ以前の2000年から2007年にかけては、おおよそ4.0を軸に動いていました。
2017年11月5日現在のルーブル円相場は1.9313円で、比較的ゆるやかに上昇をし続けているので、長期投資という観点から見れば為替差益にも期待が持てるでしょう。

このようにポジティブなロシア経済情勢ですが、これらは全て厳しい経済制裁のもとでのことです。
特に米国による経済制裁は、米国の保護経済政策の一環としても行われているという観点から、早期解除が絶望的と語られていますが、未来のことは分かりません。
ただ確かなのは、今日この日、ロシアは成長を続けていること、そして、解除された暁には、とてつもない飛躍が期待出来るということです。

ロシア株の魅力については、他にも触れたい箇所が多くあるのですが、ロシア株にも注意すべき点があり、そちらにも触れておこうかと思います。
まず、汚職です。
「日本企業は、どうしてロシアへ積極的に進出しないんだ?」というレポートも存在しますが、おそらくこれが原因の一つとなっているのかもしれません。
ロシアの汚職は歴史として古くから根付いており、言うなれば「日本の過労、ロシアの汚職」という位置付けです。
警察官など、根絶すべきとして立ち上がった者たちが、汚職をする側に回るケースもあり、その深刻さを物語っています。
大きく話題となったケースとしては、2017年3月に、反汚職活動家であり、野党"進歩党"の党首であるアレクセイ・ナワルニー氏によって告発された、メドベージェフ首相の不正蓄財などが挙げられるでしょう。
このケースでは、2017年6月15日になっても沈静化せず、国民の6割がプーチン大統領にも責任があると考えているいう情報もあり、政府全体に飛び火しつつあります。
ロシア株に趣味として投資する際には、後で知って気分を落とさぬよう、汚職という点についても投資先を調べた上で投資することをおすすめします。
次に、株式市場として若いところが挙げられます。
日米の株式市場は、長い年月をかけて一つの成熟さを見せていますが、ロシアでは、まだ成熟さを見せていません。
自身が投資した企業が上場をやめる、というリスクは、日米でも変わりないものですが、ロシア株に投資をする際には、より一層の注意が必要になります。
また、ロシアの証券会社には投資に関して"投資家資格"という法規定があり、個人が投資をする際には資産を600万RUB(約1200万円)保有しなくてはならない、というものがあります。
これを避けるため、多くのロシア国内にいる投資家たちは、オフショア証券会社を利用し、この法規定を回避して投資を行っているのですが、やはり日米と比べると、株式取引へのハードルはやや高めなのかもしれず、それが株式市場にも影響を与えているかもしれません。

本当にざっくりとした説明になってしまいましたが、少しでもロシア株について知って頂けたのであれば幸いです。
それでは。
Увидимся!


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    Author:赤い十月

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    中東は荒れ模様」を追記し、情報源を追加しました。

    2017年12月3日
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    2017年11月22日
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    2017年11月21日
    銘柄情報一覧にて、ティッカーコードを併記しました。

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