筆者が注目する、24日~28日のニュース - ロシア株情報局-Антенна-

筆者が注目する、24日~28日のニュース


まずは、お休みを頂いていた間のニュースに焦点を当てていきましょう。

シリア支援露軍、早ければ年内に大幅縮小


ニュース記事はこちらです。
主に、航空宇宙軍が一旦引き上げ、次の戦いに備えたメンテナンス等が行われるのでしょう。
シリアは98%の領土を奪還済であり、Su-33、MiG-29Kの初実戦投入が行われたという発表もあることから、作戦における運用データの詳しい分析などをこれから行っていくことでしょう。
ただ、まだゲリラが活動中でもあるため、残った部隊によって、それらに対して攻撃を仕掛けることもあると思われます。
しかし、それを踏まえても、十分にシリア危機が次のフェーズに移行していることを印象付ける出来事であると筆者は見ます。

シリア反体制派とサウジの協議声明


ニュース記事はこちらです。
ロシア陣営における、各協議や声明へのカウンターですね。
サウジとシリア反体制派の声明となっていますが、実際には米国の本音が出ている声明と読むべきでしょう。
シリア危機に関わった各国の軍を撤収させ、米に依存しつつあるクルド人勢力を安定させ、親露派政権が崩れる。
これらが達せられて、一番笑顔になるのは米国と言えるでしょう。
また、これはトルコに対する牽制球ともなります。
トルコはクルド人勢力を粉砕することに躍起となっていますが、この声明の中には「クルド人差別に反対する」と盛り込まれているため、いよいよトルコは厳しい状況下に追い込まれているように見えます。

米国、YPGへの武器供与中止


ニュース記事はこちらです。
FX・リラ円組からは、第一報に際して「やった!」と喜びに満ちていましたが、これは間違いでしょう。
第二報となる、上記の内容を見ての通り、トルコは「本当に、武器の供与は止まるのか?すでに与えた兵器は回収しないのか?」と、懐疑と苛立ちを隠さずにいます。
そして、この二点は大きく理解することも出来るポイントともなっています。
まず、米国はイスラエルなどを通じて、他国に―たとえ国内法にすら違反するとしても―兵器を売買した過去があります。
トルコが「もしかしたら、今度は俺たちが約束を破られて、敵に武器を供与され続けるのかもしれない」と不安を抱くのは至極当然と言えることでしょう。
しかし、それを露骨に言うと角が立つので、「口約束では困るぞ」と言っているのでしょう。
兵器の回収についても、似たような事が言えます。
先に山のように兵器を送り届けておき「はい、供与やめた!」と言われても困るので、今まで渡した分回収しろよ、と主張しているのでしょう。
米国は、日本人の感覚では想像もつかない、思い切った行動に出ることがあります。
なので「そんな子供じみた非常識な手法は、米国はとらない」と考えない方が良いでしょうし、トルコ政府はそれも良く理解しているので「回収しろ」と言っているのです。

トルコは米国と和解するか?


電話会談により「明るいニュースだ!」とFX・リラ円組は喜びましたが、上述した状況を見るに、和解ムードではないでしょう。
あくまで米国が約束を守る意思を持っているという前提ですが、YPGへの兵器供与の中止は、単にシリア情勢が落ち着いてきたので「やめます」と言ったに過ぎず、むしろ、トルコ政府の過剰反応によって、そのギクシャクした関係が浮き彫りになったと見て問題ないでしょう。
きっと米国側からすれば「兵器の回収までしろ言うのか?そもそも、君たちは兵器を回収し終えたYPG・クルド人に対して、何をしようとしているのかね?」と腹を立てていることでしょう。
ちょうど、それを察してなのか、シリア・サウジ協議における声明によって、クルド人への人権問題がクローズアップされたばかりです。
米国はトルコに対して、かなり苛立っていると見て間違いありません。

トルコとブルガリアとカタールと


ニュース記事はこちらこちら
まずは、こちらをお聴き下さい。

ブルガリアは、超が付くほどの親露国です。
歴史上でも、度々ソビエト・ロシアに救われていることもあり、いわば「足を向けて寝られない存在」となっています。
国際情勢において、イマイチ存在感を発揮させられていないブルガリアですが、親露派ではあるが、EUに加盟しているというアクロバティックなことをしています。
そんなブルガリアですが、トルコとは逆に良い関係が築けていませんでした。
かつてトルコとブルガリアは戦争もし、80年代には、ブルガリアはトルコ系移民に対し辛辣な対応をとったこともあります。
トルコがブルガリアに対して接近をするということは、会談の内容よりも、行動に意味が深くあるように思えます。
また「俺もブルガリアのように、ロシア陣営にいながらEUに所属したい!」という気持ちも強く見えます。
そして、アメリカとの距離は徐々に離れています。
イラン・カタールへの接近は、それを示しています。
イランはもちろん、カタールもサウジとの関係が非常良くない国です。
国交は断絶し、経済封鎖も行われています。
これらの国々との協力や接近は、かなり親露派路線へと大きく舵切りが行われていると見て間違いないでしょう。
そして、イラン・トルコ・カタールの輸送・貿易発展に合意したということは、当然のことながら、サウジを激怒させることになるでしょう。

手綱の太さはどれくらい?


これらの国々の親分は、言うまでもなくロシアです。
果たして、ロシアはどこまでコントロールしているのでしょうか?
そして、着地点はどのように描いているのでしょうか?
あまり知られていない、この情勢ですが、知っている方の中には「まるで、冷戦か、世界大戦が始まる前触れのようだ」とコメントした方もいます。
世界大戦は大げさですが、中東における情勢が、日々大きく動いていることは確かです。

反撃するロシア


ニュース記事はこちら
親露陣営に立つ国々の話題が多くなりましたが、ロシア本国も動いています。
この動きそのものによって、大きく緊張感が高まるということはないでしょうが、一つ手が動いたというのは間違いないでしょう。

翔べ、アエロフロート!


ニュース記事はこちら
とても良いニュースです。
アエロフロートの株は、ここ数日間かなり下げていたので、これを機に上昇へと転じてくれることでしょう。
また、日本との結びつきがより強化されることともなるので、素直に嬉しく思います。

まとめ


この4日間に、ロシア陣営は大きくコマを進めました。
制裁の解除は少し遠のきましたが、同時に、経済圏の強化がなされつつあるのが感じ取れます。
また、トルコが本格的にロシア陣営の門をくぐるのは、時間の問題でしょう。
クルド人問題など人権に関する問題を抱えているのは非常に残念なことですが、仲間が増えるということは大変頼もしいことです。
またロシアは、日本との結びつきも強化させていきたい姿勢を見せています。
米国がロシアへの制裁に踏み切ったのは、ロシアが弱小ではなく強者であることも理由の一つと見られています。
いま、ロシア陣営の結束は日増しに高まり、そこに末席ながらも日本も関わりつつあります。
期待が日々膨らむ中、今後の動向にも注目していきます。
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    Author:赤い十月

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    2017年12月6日
    中東は荒れ模様」を追記し、情報源を追加しました。

    2017年12月3日
    「銘柄情報一覧」に記載漏れがあった銘柄を追加しました。ご迷惑おかけしました。

    2017年11月22日
    「今日のソビエトコーナー」を「今日のロシアコーナー」へと名称変更しました。

    2017年11月21日
    ロシアの祝日(2018年版)を加筆しました。

    2017年11月21日
    銘柄情報一覧にて、ティッカーコードを併記しました。

    2017年11月18日
    注意銘柄一覧に【GTSS】と【TANL】を追加しました。

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