株データー

(チャートはJust2Trade.onlineによるMT5を介したデータです)
下記情報公開日:2017年11月28日
正式名:バシネフチ
ロシア語正式名表記:ПАО "Башнефть" Акционер нефть компанияһы
ロシア語略名:Башнефть
英名:Bashneft
ティッカー:BANE
創設:1932年
公式HP:
http://bashneft.ru/P/E:7.46
P/S:0.66
P/B:0.00
EV/EBITDA:4.38
Vol:2194
配当利回り:6.30%
取引株数単位:1株
国内証券会社での取扱:無し (Just2Trade.onlineで入手可能)
コメント:高配当。徐々に上昇。石油銘柄。ロシア勢には知名度高い。他と比べて株価はやや高め。
基本情報
ソビエト時代には石油産業のトップランナーとして活躍し、今も存在感を示しています。
日本国内では、どうしても国内で取り扱われている石油銘柄の中に含まれておらず、知名度が低いですが、ロシア勢内ではよく知られた石油銘柄の一つです。
しかし、やらかす
2014年にバシネフチ取締役会重役であり、ロシア連邦構成国家の一つであるバシコルトスタン共和国首相でもあったУра́л Мурта́зович Рахи́мов(ウラル・モルタザ・ラクヒモフ)がマネロンおよび横領の疑いで起訴されました。
また、バシネフチの株を巡り、システマのオーナー、Владимир Петрович(ウラジミール・ペトロヴィッチ)も深く関与し、最終的にバシネフチの株を全て政府に譲渡する展開になりました。
民営化へのドタバタ劇により、このような事態にも発展したため、一時的に戦略企業リストから外されることもありました。
最終的にはロスネフチが50.075%のバシネフチの株を保有する形となり、一段落…とは、なりませんでした。
そして第二ラウンド
2017年5月に、ロスネフチおよびバシネフチは、システマによって損失を被ったとして訴訟を起こしました。
訴訟によってシステマは約2700億円を賠償し、プーチン大統領も動いたことにより、ここから更なる展開ということは無いかと思われます。
ところが、まだある
バシネフチは何かを持っているのか、2011年に独禁法違反、2012年にルクオイルと共同土地開発中に事故を発生させ環境汚染が、2014年には詳細が良く分からないものの、株主の権利が侵害されたおそれが起きたりと、何かと訴訟とトラブルにまみれた道をひた走っています。
しかし、つよい
民営化スタートの2011年11月には、株価は1460RUBでしたが、2017年2月には3749RUBをつけ、そこからガクッと下落し9月には1990RUBをつけるも現在2352RUBで落ち着いています。
バシネフチという銘柄の強さが、よく分かる値動きだと思われます。
こんだけドタバタ劇を繰り広げていたら、そこいらの銘柄であれば下落が止まらなくなるでしょうが、バシネフチゆえに、粘り強い動きをしていると思われます。
また、優秀な研究機関を有しており、これもバシネフチの魅力の一つとなっていることでしょう。
まとめ
できれば、もう二度と訴訟の話題を生み出さないで欲しいと強く願います。
バシネフチは、持っているモノは非常に強いのですが、この余計な事柄が足を引っ張っていることでしょう。
安定さえすれば、十分な力を発揮できるはずです。アドバンテージは決して低くありません。
また、ロシア株民としては、今後は訴訟の話題が起こらないと踏んで握りにかかるのも一手かもしれません。
悪くない銘柄ゆえに、悩みどころが多い銘柄であると、筆者は本当に思います。
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